ホスラブで源氏名の中傷!本名じゃなくても迷惑な書き込みは対処できる?
ホストラブは、通称ホスラブと呼ばれてナイトライフを楽しむ男女に長く親しまれている老舗の掲示板サイトです。
多くの夜のお店やそこに関わるキャストの話題が活発に交わされており、意見や感想が日々投稿されています。
そんな人気のあるホスラブ。
店舗を利用したことのあるお客さんの生の声が聞ける貴重なサイトとして多くの人が利用していますが、それだからこそ問題になるのは店舗やキャストに対する中傷です。
ナイトライフに関わるキャストや店舗の多くはお客さんのポジティブな口コミや話題によって支えられています。
しかしネガティブな口コミが1つ投稿されるだけで、評価が裏返ってしまうほどの悪影響が出てしまうことも多いです。
そのような背景があり、ホスラブの話題になるような店舗やキャストはその動静に注意を払っています。
ホスラブに掲載されてしまう問題の中でもとりわけ扱いが難しいと思われがちなのが、キャストの中傷についてです。
キャストのほとんどは本名とは全く違う源氏名で在籍しています。
源氏名のほとんどは本名とかけ離れたものや、苗字が存在しないものが一般的です。そのため一般的な個人に対する中傷の扱いとは異なります。
キャストの多くはナイトライフで活躍していることを公表していません。昼間に別の仕事をしているキャストはもちろんですが、ほとんどの方は素性を隠すために源氏名を名乗っています。
しかし、源氏名を名乗ってしまっている以上、それは本名とは異なります。言ってしまえば偽名です。
偽名を中傷されてしまってもその方の仕事以外には影響を及ぼしません。
それでは源氏名で中傷されてしまった場合、諦めるしかないのでしょうか。
本記事では源氏名の中傷に対する法的な解釈をご紹介します。
そもそも何故ホスラブには中傷が多い?
前述しましたが、ホスラブはナイトライフを楽しみたい人の多くが情報交換をする場です。
ホスラブ以外にもナイトライフに関係したサイトは多くありますが、ステルスマーケティングの横行などでホスラブのアクセスが多くなりがちです。
またホスラブは掲示板であるため、投稿できる内容に制限はほとんどなく、文字数も数文字単位から投稿可能です。その手軽さも人気の一因になっていると考えられます。
しかし、その手軽さが大きな問題の原因となっています。
特にいわゆる水商売の店舗はお客とキャストの相性が成功の鍵になります。
その相性は、サービスの料金だけではなく、接客の態度や、会話の弾み具合、キャストの美醜など多くの要素が絡み合って成立します。
また、キャストもお客さんどちらもお酒を飲み、疑似的な恋愛を行うことも問題の一因です。
そのように様々な難しいバランスの要素が絡み合ってお客さんの満足度が形成されます。どの要素もお客さんによってちょうどいい加減は異なり、その加減を間違ってしまうと、相性が一気に悪くなってしまいます。
関係性が悪くなってしまうと、ホスラブにネガティブな投稿がされる可能性が飛躍的に高まります。
ホスラブは短文でも投稿でき、自身が感じた率直な意見を気軽に投稿できるのが最大の特徴です。ポジティブな投稿も気兼ねなくできますが、ネガティブなものも簡単に投稿できてしまいます。
そのため、ホスラブには中傷が投稿されやすい側面があります。
ホスラブの中傷を消したいけど何が問題?
本記事はホスラブの中傷に対する投稿の対処ですが、その中でも源氏名がテーマです。
源氏名はその店舗においては確かに個人を特定するための名前ですが、本名は「佐藤花子」であるにも関わらず源氏名は「マリア」と呼ばれることもあるように、本名とは大きく異なる場合が非常に多いです。
源氏名は個人特定をされづらくできるため、セキュリティの強化という面では有効な手段です。
しかし源氏名は偽名です。
偽名ではありますが、源氏名で中傷されてしまうことはナイトライフに携わるキャストとしては大きな痛手となるため速やかに対処する必要があります。
源氏名が中傷されてしまった時の最大の注意点は「その源氏名が特定ができるかどうか」です。
源氏名ではない通常の名前で中傷された場合、その人物が特定できる情報が投稿の中に揃っている必要があります。
例えば、「フルネーム+住んでいる地域+中傷」や「フルネーム+働いている場所+中傷」というようにフルネームとその人を特定する情報が必須になります。このルールは大原則であるため、源氏名でも適用されます。
源氏名は前述のとおり、その店舗の中でのみ通用する名前です。
そのため、もし店舗の中に同名の源氏名を利用しているキャストがいる場合は仮に中傷されてしまっても、誰か特定ができないため法的な根拠が弱くなってしまいます。
同じ源氏名はいない!これでホスラブの中傷は対処できる?
源氏名での中傷の対策は同じ源氏名が店舗内にいないことが大きな鍵になります。
しかし、そうであっても中傷の対策には条件があります。
中傷が対策できるかどうかの条件とは「書かれている内容」です。
投稿された内容でも全てが対策できるわけではありません。自身が中傷だと思っていても、法的には中傷とは判断しづらく、権利侵害として問えない場合も多くあります。
ネット風評対策で取り扱われる法的な問題として以下があげられます。
①名誉毀損
②業務妨害
③プライバシー侵害
④肖像権侵害
名誉毀損とは
名誉毀損とは「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合」に成立します。
人の名誉感情を傷つけ、社会的な評価を落とすような表現が使われている投稿で、ホスラブに掲載されている迷惑な書き込みのほとんどが名誉毀損に該当します。
例えば「××ってお店にいる〇〇はクズ!人として最低な接客だったわ。死んだほうがいい」というようにどの店舗に所属しているどのキャストに対する内容であったかが明白であり、かつ人を攻撃するような内容は名誉毀損として判断されやすい投稿です。
業務妨害とは
業務妨害は大きく分けて「虚偽風説流布業務妨害」「威力業務妨害」「偽計業務妨害」「電子計算機損壊等業務妨害」という4つの分類があります。その中でもとりわけ多いのが「偽計業務妨害」です。
偽計業務妨害とは、間接的な方法を用いて業務を妨害した際に適用される罪です。
ここでいう間接的な方法とは、対象の人に直接的な妨害をしないことです。インターネットに人の悪口を投稿しその人の仕事の効率を下げたり、評判を落としたりすることは偽計業務妨害にあたる可能性があるため、ホスラブに中傷が掲載された場合は偽計業務妨害が適用されます。
プライバシー侵害とは
プライバシーは個人情報とも言われるもので、個人を形作るうえで重要な情報のことを指します。このプライバシーは3つの要素から成り立っています。
(1)私生活上の事実または事実らしく受け取られるおそれのある事柄であること。
(2)一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立った場合、公開を欲しないであろうと認められる事柄であること。
(3)一般の人々にいまだ知られていない事柄であること。
上記であげた3つのうち、1つの要素でも満たしているのであればプライバシー情報として扱える可能性があります。ホスラブでプライバシー侵害に該当する内容は、キャストの本名や現住所などがあげられます。
プライバシー侵害はほかの中傷に比べると、ストーカーや空き巣など別の犯罪に直結する可能性があるため、見つけ次第すぐに対処する必要があります。
肖像権侵害とは
自分が写った写真や映像が許可なく公開されると肖像権の侵害と判断される場合があります。
肖像権についても以下のような要素が組み合わさっているあるため、必ずしも自分の写真が無断で掲載されたから侵害になるとは限りません。
・被撮影者の社会的地位(例:公に関心を持たれるべき人か/一般の人か)
・撮影された被撮影者の活動内容(例:人に知られても構わない行動をしていたのか/知られたくない行動をしていたのか)
・撮影の場所(例:不特定多数の人が出入りできる場所か/プライベートな場所か)
・撮影の目的(例:社会のためになるか、自分の利益や趣味のためか、不当な目的はないか)
・撮影の態様(例:隠し撮り・騙し撮り・住居侵入・撮影禁止場所など、法違反やマナー違反はないか)
・撮影の必要性等
近年でよくあるのが、キャストがお客さんに個人的に渡した写真が流出してしまうことです。
そのような場合も他のところで公開していない場合は肖像権の侵害が適用される可能性があります。
自分の判断で公開していたり、他人にシェアしていたりしても、それが意図しないところに転載された場合も肖像権を問うことが可能です。
ホスラブではときに自分の写真と中傷が一緒に掲載されることがあります。そのようなケースが意図しない転載です。
ホスラブに削除依頼を出しても大丈夫?
ホスラブはサイト内に削除依頼を出せる問い合わせフォームがあるので、削除依頼は自分で出すことも可能です。
キャスト自ら削除依頼を行って削除しているケースも非常に多いため、ホスラブの削除自体の難易度は高くありません。
しかし、ホスラブでも書かれている気に入らない内容はどんな内容でも対処できるとは限りません。
前述のとおり、ホスラブの内容の中でも「名前+働いている場所+中傷」や「名前+住んでいる場所+中傷」のように名前と個人を特定する情報、中傷がセットになっている必要があります。
このセットになっている状態はネット風評被害で対処できるかどうかの重要なポイントです。ホスラブに限らず、他のサイトでも同様な判断基準が必要になるので、しっかりと覚えておきましょう。
まとめ
ナイトライフに関わるキャストは人気や口コミが命です。絶対的な人気を常に作り続けるためには些細なほころびも見逃せません。
特にホスラブはナイトライフ関係の口コミサイトの中では随一の人気とアクセス数を誇るサイトです。
そのようなところに書かれないことが何よりですが、書かれてしまったらしっかりと落ち着いて対処することが重要です。
もし書かれてしまっても、むやみやたらに削除依頼をしても通りません。本記事で紹介した基準をしっかりと確認して、自分が消したい内容が本当に消える内容なのかどうかを確認しましょう。
2020.03.13
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