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ホストラブ(ホスラブ)の迷惑な書き込みを簡単に削除する5つのポイントと投稿者の特定方法

ホストラブ(ホスラブ)の迷惑な書き込みを簡単に削除する5つのポイントと投稿者の特定方法

キャバクラや風俗店など、夜の業界を利用している人なら馴染み深いサイトとして知られているホストラブ。通称ホスラブです。

夜の業界にまつわる地域に密着した掲示板タイプの情報交換サイトで、働いている人同士の意見交換や、お客さん同志の情報共有など有用な情報が投稿されます。

しかし、誹謗中傷や個人情報などが掲載されることもしばしば…。その結果、炎上してしまい会社を退職せざるをえなくなったり、精神的に病んでしまったりするなど悩みを抱えてしまう人が多いという側面もあります。

そこで今回は当社でも特に問い合わせの多い、ホスラブの投稿内容を削除するためのポイントと投稿された内容から相手を特定する方法をお伝えします。

ホスラブとは?


ホスラブは2001年に公開された老舗の掲示板サイトで、おもに全国のナイトライフ情報や求人情報が掲載されています。

また、時事ニュースについての情報交換もできるため、幅広い層に浸透している掲示板といえます。月間ページビュー6億を記録している様子からも、その知名度の高さがうかがえます。

そんなナイトライフに欠かせなくなったホスラブですが、「地域に密着している」「自由に書き込みが投稿できる」「競争率の激しい夜の業界に特化した情報サイトである」がゆえに攻撃的な内容や誹謗中傷、プライバシーを侵害する内容が投稿されることも少なくありません。

特定の店舗の個人に対して執拗に攻撃し、その内容が重なっていく。いわゆる炎上することが多いため、頭を痛める人が後を経ちません。

実際、当社に寄せられるインターネットの風評被害のお問い合わせのなかでも、ホスラブに関する内容が飛び抜けています。

ホスラブの書き込みでプライベート流出?

ホスラブの書き込みで多い悪質な書き込みは、店舗に在籍している人の個人情報や個人的な写真が投稿されるケースです。

実際にホスラブで投稿された事例は以下のようになっています。

店舗側が悪いことも稀にありますが、基本的には個人的な恨みからの悪口が投稿されるケースがほとんどです。

個人的な写真が無断で掲載された場合は、その写真に対しての攻撃的な内容が集中し炎上します。

写真が無断で転載されることも気分がいい話ではありませんが、それよりも悪質な状況になりやすいのが、公開されていないフルネームや住んでいる場所を書き込まれるケースです。

プライベートな内容が投稿される場合は、ストーカー被害にあったり犯罪に巻き込まれたりする可能性があるので、早急な対処が必要になります。

これは削除できる?できない?ホスラブ削除ガイドライン

プライベートな内容が投稿されたときには慌てず、冷静な対処が必要です。

そのためにホスラブの削除ガイドラインをしっかりと把握しておきましょう。

いくら気になる内容であっても、ホスラブの削除ガイドラインに満たない内容だと削除できない可能性があります。

ホスラブの削除ガイドラインは大きく分けて5つの項目があります。

〇個人名・住所・所属
〇電話番号
〇メールアドレス・ホスト情報
〇誹謗中傷
〇私生活情報

上記の内容が掲載されている場合は削除申請が通る可能性が高いです。特に誹謗中傷を除く4つの情報はプライバシーで守られるべき第三者が知ることのない情報のため、削除しやすいという特徴があります。

なにが私生活情報?プライバシー情報なのに削除できなかった場合も…

ホスラブの削除ガイドラインは削除基準をある程度明記しているため、どのような内容であれば削除できるのか線引きできます。ざっくりとまとめると、プライベートな情報であれば削除できる可能性があります。

しかし、プライベートな情報と思えるものであっても削除できないケースも。具体的にどのような場合、削除できないのでしょうか。

ホスラブのコメント削除で重要なポイントは「公開されている情報であるか否か」という点です。仮に本名であっても、その情報が公開されている場合は削除の基準に満たない可能性があります。

本名を使ってホストで働いていた場合や、住んでいる住所をホストクラブのホームページ・名刺に記載していた場合は「公開されている情報」となってしまうので、削除できない情報になってしまいます。

また、誹謗中傷に関しては個人に対するものであればほとんどの場合、削除対象になりますが、事件などによる誹謗中傷は削除されないケースもあります。

ホスラブの利用規約をチェックして削除確率を上げよう

ほかの掲示板サイトと同様、ホスラブにも利用するうえでしっかりと守らなければならないルールが存在します。

ホスラブのような掲示板サイトではユーザーは自由に投稿できますが、どんな内容でも投稿できるわけではありません。

ホスラブでは利用規約に掲載されている禁止行為でも削除できることがありますので、削除ガイドラインと同様、把握しておいて損はありません。

ホスラブにおける禁止行為は以下のような内容になっています。

〇虚偽または故意に誤解を与える発言
〇民族的・人種的差別につながる発言、倫理的観点から問題のある発言
〇第三者の個人情報を無断で収集、開示する行為
〇第三者に対する誹謗中傷または名誉毀損
〇他人に対して不利益または不快感を与えるおそれのある発言

削除ガイドラインと内容が重なっている部分もありますが、ここが重要なポイントです。

利用規約と削除ガイドラインに違反している旨を削除依頼の内容に含めると削除確率が上がります。

また、「利用規約のなかでも複数の内容に違反している」と記載すると、より削除確率は高まります。

ホスラブ削除で大事な5つのポイント

削除96時間以内

ホスラブには削除依頼の履歴が一部掲載されるようになっています。
それを見てみると1日に大量の削除依頼が出されているのが分かりますが、ホスラブは依頼から削除まで96時間以内に対応するのが目安と明記しています。

前後する可能性はありますが、削除されないと焦って削除依頼を連投してしまうのは控えましょう。迷惑行為と判断されてブラックリストに登録してしまい、せっかく削除できる内容であっても削除できなくなる可能性があります。

しっかりと利用規約や削除ガイドラインを照らし合わせて、冷静に削除依頼を出しましょう。

削除するのは削除人

ホスラブには削除を専門としておこなう削除人というユーザーが存在します。
削除人はホスラブに在籍しているボランティアで大手の掲示板サイトにも在籍しています。そのユーザーが削除依頼の内容を確認して必要な対処をおこないますが、判断はホスラブの利用規約や削除ガイドラインに則っておこなわれます。

そのため、しっかりと基準に準じた削除依頼であれば対応される可能性が高いです。

削除依頼は公開される

ホスラブは削除依頼が履歴として一部公開されます。匿名ですが、削除したい内容や理由が残るため、削除依頼の内容のなかに個人情報を明記するのは控えましょう。

削除依頼にはコメントする機能がないため、削除依頼を出したことで非難されたり誹謗中傷されるリスクはありません。落ち着いて削除依頼を出しましょう。

焦らないことが大事

ホスラブでは炎上してしまうケース、個人情報や許可していない写真が出回ってしまうケースが多いです。

自分の写真や個人情報が載せられて焦って削除依頼を出してしまいがちですが、削除依頼を出す際は冷静に対処することが何よりも大事です。

削除ガイドラインや利用規約をチェックして、しっかりと削除依頼の理由を吟味し、どの法律が適用されるのかを選別するようにしましょう。

早く削除依頼を出せば、それだけ個人情報が誰かに見られるリスクを下げる効果がありますが、間違った内容で削除依頼を出すと、削除されなくなってしまうかもしれません。

公益性があるかのチェック

インターネットの情報を削除する際に重要なポイントはその情報に公益性があるかどうかです。公益性とは、その情報が多くの人に知られるべき価値の高い情報であるかどうかを表す言葉です。

インターネット上に何らかの形で公開されている情報は公益性があると判断されて削除は難しくなります。

また、犯罪報道記事などは発生してからすぐは公益性が高いため、仮に名前が公表されてしまっていても削除が難しいので注意が必要です。

丁寧な文章を心がける

プライベートな内容が掲載されたり、炎上したりすることにより焦って削除依頼を出してしまうと、削除依頼の内容が粗悪なものになりがちです。

明確な理由がない場合や言葉づかいの悪い削除依頼はほとんどの場合削除されません。法的根拠やガイドライン違反、規約違反を明記した冷静な投稿を心がけましょう。

これを押さえれば削除率アップ!4つの秘訣

ホスラブに削除依頼を出すうえで大事なポイントは4つあります。以下4つのポイントをしっかりと踏まえて削除依頼をすれば削除率は格段に上がりますので参考にしてみてください。

削除ガイドラインにどう違反しているのか
利用規約の禁止事項にはどう違反しているのか
どの部分を削除したいのか(スレッドなのか、レス番号はどれか)
公益性があるのか

重要なポイントなのが、1と2の利用規約と削除ガイドラインにどう違反しているかの部分です。この部分に法的な根拠を加えるとより削除確率が高まります。

そのため、削除依頼はスピードよりも綿密な準備のほうが重要です。しっかりと法的な根拠をまとめた上で削除依頼を出しましょう。

こんな削除依頼はNG!失敗に学ぶ削除依頼の正しいやり方

ホスラブの削除依頼履歴を見てみると、さまざまな理由の削除依頼が投稿されているのがわかります。そんな削除依頼のなかでも削除されない内容には傾向があります。そのような依頼方法にならないように注意しましょう。

「迷惑なので削除してください」

削除依頼のなかでも特に多いのがこのような内容です。削除ガイドライン、利用規約の禁止事項にどう違反しているのかが明記されておらず、不明確な理由での削除依頼は削除されない可能性が高いので気をつけましょう。

「法的手段も検討しております」

冷静な削除依頼であってもあまりにも強い言葉であると削除されないことが多いです。特に「法的手段を検討」というキーワードは裁判資料として保存する必要性が出てきてしまうため、削除されない可能性があります。

「スレッドの削除をお願いします」

スレッドの削除はスレッド全体が削除ガイドラインや利用規約に違反していない限りはされません。

通りやすいホスラブ削除依頼の内容

ホスラブの削除依頼はサイト内にある削除依頼フォームから申請可能です。スレッド番号、レス番号、削除理由、名前、メールアドレスを入力して「依頼する」を押せば申請が完了するため、削除依頼自体は非常に簡単です。

スレッドとレスの番号を明記

ホスラブにはスレッド番号と呼ばれる個別の番号が存在します。携帯で閲覧する場合はわかりづらいですが、URLに割り振られているので、削除依頼する場合はスレッド番号やレス番号を間違えないようにすることも重要なポイントです。

乱暴な内容は書かない

投稿された削除依頼を見るのは削除人ですが、削除人の判断基準はあくまでもホスラブの削除ガイドラインと利用規約です。被害状況などは伝えても問題ないですが、感情に任せた乱暴な内容などは控えて冷静な依頼をしましょう。

内容を絞る

また、スレッド削除はスレッド全体がガイドラインや利用規約に違反していない限りは削除されません。全体的に削除したい場合でも、どの内容を削除するかをしっかりと吟味して削除依頼を出すことが重要です。

名前やメールアドレスは公開される情報ではないため安心して入力しましょう。

法的な根拠を述べる

「迷惑なので削除してください」といったおおまかな内容は削除基準に満たないため、削除されません。

削除理由には、削除を請求するにあたっての正当な理由(法的根拠を含む)を示してください。これが確認できない削除請求には応じることはできません。

ホスラブの削除依頼フォームの注意書きには上記のように正当な理由を明記するよう求めています。前述しましたが、削除依頼の際には、しっかりと自分が削除したい内容がどのように法律に違反している内容なのかを確認し、吟味してから削除依頼を出しましょう。

依頼の「内容」のなかにスレッド、レスの番号を明記する

削除理由と共にレス番号を必ず明記して下さい。
注意:レス番号が表記されていない依頼に関しては基本的に受付かねます。予めご了承下さい。

ホスラブの削除依頼フォームには上記の内容が書かれています。ここは見落としがちなポイントです。

フォームにはスレッド番号とレス番号を入力する欄がありますが、注意書きにはどちらにも書くように明記されているので、理由とともに削除したいスレッドやレス番号を書くことを忘れないようにしましょう。

スレッドを削除したい場合も、代表的なレス番号を入力する

スレッドごとの削除は削除人が判断しますが、最低一つ以上のレス番号を指定して下さい。
注意:レス番号が無いと削除作業が困難なため、削除が遅れたり、削除されないことがあります

削除理由の欄にスレッドを削除したい旨を伝えれば、スレッド削除される可能性がありますが、その際もしっかりとレス番号を明記する必要があります。

「該当のスレッドの1~100までには私のプライバシーを侵害する情報が掲載されております」
このような削除依頼で申請した場合、実際に1~100までのレスに削除ガイドライン違反の内容が掲載されていた場合は削除されますが、そのなかに少しでも違反しない内容がある場合は受理されない可能性があります。

スレッドを削除したい場合でもスレッドのなかでも消したい理由や、レス番号を吟味して申請内容を考えましょう。

ホスラブで投稿者を特定する際の5つのポイント

ホスラブの投稿で削除ではなく投稿者を特定したい場合は弁護士に依頼する必要があります。また、弁護士の投稿者特定の依頼もすべての依頼が必ず成功するわけではありません。投稿者特定は5つのポイントがあります。

ホスラブ削除の実績があり、ネットに強い弁護士でなければ失敗する
投稿されてから3ヶ月以内
ホスラブに投稿した本人に通知が行く可能性がある
弁護士を利用した法律業務であるため高額な費用が必要
特定するのは「投稿者ではなく投稿された場所」

特に重要なのが5番の特定するのは人ではなく場所だということです。

個人所有のPCや携帯電話から書き込まれた場合は、その持ち主まで割り出すことが可能ですが、公共のWi-Fiを利用していたり、どこかのパソコンから送信されていたりする場合は「その場所から書き込まれたのがわかった」というだけの結論になってしまう可能性があります。

ホスラブでは書き込まれた後に目には見えないログが残ります。そのログを弁護士を通じて取得しますが、この情報は3ヶ月を超えてしまうと保存されていない可能性が高くなります。弁護士に委託すれば大きな力になりますが、弁護士選びも慎重におこなう必要があるといえるでしょう。

まとめ

ホスラブは掲示板サイトの中でも人気の高いサイトです。さまざまな情報が飛び交いやすいサイトであるため、炎上やプライベートな情報が公開されてしまうケースが後を絶ちません。そんなときにも、慌てず落ち着いた対応をしていくようにしましょう。

2019.12.06