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風評の書き込み犯を特定したい!

風評の書き込み犯を特定したい!

2chや爆サイなどの掲示板は、匿名で気軽に利用できることから1日あたり数百万件の書き込みが投稿されています。中には個人や企業に対する根拠のない誹謗中傷や風評被害の元となる内容の書き込みも存在します。インターネット上で誹謗中傷や風評被害となる書き込みを受けた場合、その対処にはいくつかの方法が挙げられます。たとえば、対象となる書き込みが少ないならば、対策申請などでの対応が可能です。しかし、特定の犯人が繰り返し悪質な書き込みを行なっている場合、対策による対策は根本的な解決ではありません。書き込みにより何らかの損害を被っている場合、犯人を特定して書き込みをやめるよう警告するか、損害請求の裁判を起こす必要があります。

書き込みの犯人の特定

まず、書き込み犯の特定には「その人が書き込んだ」という確実な情報が必要です。間違えてしまった場合、逆に名誉棄損として訴えられてしまうこともあります。そのため、下記の2つの情報が必要ということを覚えておきましょう。    ①書き込み時間とIPアドレスのログ情報    ②プロバイダのIPアドレスのログ情報 まず、書き込まれたサイトの所有者に、書き込み犯のIPアドレスの開示を要求します。ただ要求するだけでは応じてもらえない場合、裁判所での仮決定処分をもらう必要があります。つぎに、所得したIPアドレスをもとに、プロバイダ情報を調査します。こうして、プロバイダとなる管理会社に犯人の個人情報の開示を要求することができます。しかし、プロバイダも簡単に顧客の個人情報を開示してくれません。個人情報の開示には、事件性がある、明らかな名誉棄損である、といったような明確な理由付けが必要なのです。 ここでひとつ、注意しなければならないポイントがあります。②のプロバイダのIPアドレスのログ情報は、たいてい3か月~6か月で対策されてしまうということ。そのため、投稿から半年以上経過している書き込みについては、特定が非常に困難になります。

書き込み犯を特定した事例

2010年の3月11日、とある元作家の女性についてネット匿名掲示板に「現在は性風俗で働いている」といった中傷の書き込みを行なったとして、大阪市の40代女が名誉棄損の容疑で逮捕されました。犯人の特定に至ったのは、被害者である作家の女性が書き込みを見つけ、警察に被害届を提出したことが発端でした。このように明らかに事実と異なる、名誉棄損の場合、刑事事件として犯人の特定が可能です。書き込みの内容が刑事事件に該当しなくても、損害や被害が立証できれば書き込み犯人を特定し、損害賠償請求を起こすことができる場合があります。

書き込み犯の特定は専門の業者に依頼しよう

書き込み犯のIPアドレスの特定からプロバイダ特定、個人情報の開示までには専門的な知識が必要です。また、法律に基づき、正当な手順で申請するには膨大な手間が掛かります。また、正当な手順を踏まなければすべてのサイト管理者が対応してくれるとも限りません。 そのため、個人レベルでの対応には、時間的、費用的にも限界があると言えるでしょう。誹謗中傷や風評となる書き込み犯を特定したい場合は、十分なノウハウを備えた専門家へ依頼することをおすすめします。

2017.02.22