2chを削除できなかった…逆SEOは成功する?
多くの方を悩ます風評被害サイトの中でも群を抜いて問い合わせが多いのが「2ちゃんねる」です。
日本有数のアクセス数を誇る掲示板サイトであることから取り扱われている話題も豊富にあり、自由な投稿ができるのが特徴です。
多くの話題が活発に投稿されています。その反面、誹謗中傷や個人情報の漏洩に頭を悩ませる方も多いです。
問題となりやすい2ちゃんねるですが、もちろん権利が侵害されれば弁護士を通じて該当の文章を削除することができます。
しかし、すべての投稿を必ず削除できるとは限りません。
当社では日々様々な2ちゃんねるに関する問い合わせを受けますが、気に入らないから削除したい…。個人名は載っていないけど馬鹿にされたから消したい…。ゲームのアカウントが晒されてしまった…。
このような削除依頼に関しては事前に必ず対処できるとは限らないとお伝えしています。
インターネットが普及したことにより、人の権利の捉え方も複雑化していますが、それでも限界があります。そのような背景があり、2ちゃんねるを対処する場合、必ずしも全てのサイトが対策できるとは限りません。
それでは消えなかった2ちゃんねるの情報は諦めるしかないのでしょうか。
2ちゃんねるに権利を侵害する個人の情報が掲載されてしまった場合、個人名で検索したときにその情報がすぐ目につくような場所に掲載されることが多いです。その影響で、就業や生活する上で非常に強い悪影響を与えます。
そのため、例え力を尽くしていても納得できるようなものではない、と思うのは被害者として当然の感情です。そんな窮状を脱するので効果的なのが「逆SEO」という技術です。
本記事では2ちゃんねるに対して逆SEOは効果的なのか考えていきます。
2ちゃんねるが削除できなかった時の救世主?逆SEOとは?
逆SEOとは特定のキーワードで表示されているサイトの順位を技術的にランキングの下位に押し下げる手法です。
Googleに限らず検索サービスの各社で提供されている順位はその名の通り「そのキーワードで有用・人気のサイトランキング」です。
検索した最初のページに出てくるサイトが対象のキーワードで最も人気・有用だとGoogleが判断したサイトであり、下にいけばいくほどGoogleの評価が低くなります。
この順位は、Googleがそのサイトとキーワードの関連性を様々な要素をもとに決定しています。SEOは上げたいキーワードとサイトの関連性を高めることでGoogleの評価を高める対策です。
逆SEOは、それとは対照的に、対象のサイトとキーワードの関連性を下げるように思われがちですが、他人のサイトを自由に操作することはクラッキングであるため違法行為です。
それでは逆SEOとはどういう手法なのでしょうか。
逆SEOは新しく対象のキーワードの評価、関連性の高いサイトを作ることで、相対的にネガティブなサイトを押し下げる対策を言います。
逆SEOは情報を削除したり、検索結果から除外するような対策ではありません。
根本的な解決とはなりませんが、見えづらくなるようになるため、自分の権利が侵害された情報を見られるリスクを減らせる効果があります。
前述のとおり、2ちゃんねるに気になる内容があっても消せない場合があります。そういうときでも悪影響を少しでも抑制できるのが逆SEOです。
2ちゃんねるに対する逆SEOの効果は?
逆SEOはネガティブなサイトを相対的に押し下げるため、理論上いかなるサイトにも効果があります。
特に風評被害で悩む個人名は競合が多くないキーワードです。そのため、風評サイトも上がりやすいですが、逆SEOのコンテンツも上がりやすいのが特徴です。
しかし、サイトの評価は様々な要素が複雑に折り重なって総合的に判断されるため、SEOは一筋縄ではいきません。
もちろん、多くの企業から有用な分析ツールがあるため、全く評価が分からないわけではありませんが、「こうすれば必ず順位が上昇する」というようなことがないため、サイト運用は難航します。
サイトの評価の1つにそのサイトの運用年数があります。そのドメインがどれくらい昔から存在しているのかで加点されていきます。
その要素があるため、古くから運用されている風評サイトがあった場合、それだけで非常に強いサイトになりえます。
そのような古くから運用されているサイトに新しく逆SEOのコンテンツを作って戦わせてもなしのつぶてになってしまうこともしばしば…。
それに加え、逆SEOは押し下げたいネガティブサイトの分だけサイトが必要です。
たとえば、ネガティブサイトが2位にあるキーワードがあるとします。それを押し下げて2ページ目にするためには少なくとも9サイトネガティブサイトより評価の高いサイトを作らなければなりません。
もちろん対策しなければいけないサイトの分だけ費用も発生します。
問題も多い逆SEOですが、効果は高いことが多いです。
Googleの評価は基本的に強固な基盤をもとに作られています。日々少ない変化ですが、対策を行っている限りは着実に順位が上昇し、競合のネガティブサイトを押し下げることも可能です。
また、2ちゃんねるは全く同じ情報が掲載されているコピーサイトが多数存在することによってGoogleの評価は高くない傾向があります。その点からも、2ちゃんねるに対する逆SEOは成功しやすい可能性があります。
まとめ
風評被害対策の最終防衛ラインである逆SEO。
弁護士による対策に比べると即効性もなく、効果を感じることも少ないように見えますが、しっかりと対策を行えば盤石な壁になることが見込まれます。
弁護士が白旗を振ってもそれが最後ではありません。逆SEOで少しでも自分の権利を守る行動を取りましょう。
2020.02.18