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爆サイの書き込みで逮捕されることってあるの?

爆サイの書き込みで逮捕されることってあるの?

誰でも自由に書き込めることで人気の掲示板サイトやSNS。多くの人が様々な投稿を行っており、掲示板もSNSも話題が途切れることはありません。

ユーザーによって投稿する話題は異なりますが、その中でも問題になる投稿があります。

その問題は内容によっては、警察に逮捕されてしまったり、裁判で賠償請求をされてしまったりするものもあります。

本記事では自由な投稿ができると勘違いされがちな掲示板での書き込みで逮捕されてしまう危険性についてご紹介します。




あなたの書き込みは大丈夫?爆サイの投稿で逮捕される危険アリ!

掲示板サイトに書き込んで逮捕される、というような事例は近年では多く、警察に逮捕されるニュースが定期的に話題になります。

よく話題にあがるのは、日本が誇る掲示板サイト、「爆サイ」や「2ちゃんねる」です。

どちらのサイトも、時事ニュースから地域のニッチな話題まで広くカバーしている掲示板であるため、アクセスするユーザーは非常に多いですが、それに比例して問題になるケースも多くあります。

特に2ちゃんねるの逮捕された事例は非常に多く、様々なメディアで報道されたりしています。

爆サイで逮捕された事例
ネット掲示板で上越市役所に爆発予告 上越市の28歳女を再逮捕 …
https://www.joetsutj.com/articles/40263340

2ちゃんねるで逮捕された事例①
「本当に逮捕されるか実験です」――2chでまた「小女子焼き殺す …
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/23/news087.html

2ちゃんねるで逮捕された事例②
「人を投します」と2ちゃんねるに書いた少年を業務妨害容疑で逮捕 …
https://ja.wikinews.org/wiki/

爆サイの事例は具体的な場所が掲載されているため当然逮捕される内容ですが、2ちゃんねるの1つ目の事例は「小女子(こうなご)焼き殺す」という書き込み。2つ目は「人を投します」という意味不明な書き込みですが、どちらも実際に逮捕された事例です。

具体的に場所や方法を示して投稿するのはもちろんですが、疑わしい内容であっても逮捕されてしまうことになります。

警察の立場からすれば「もしかしたら本当に発生するかもしれない」という危機感を煽ってしまうし、もし仮に発生してしまったら、それこそ怠慢と叱責される可能性がありますので、警察が出動することになります。

しかしこの2つの事例で見ても、実際に発生した事件ではありませんが、逮捕されてしまっています。それは何故なのでしょうか。

基本的に犯罪予告を投稿することは「偽計業務妨害」と判断される行為です。そのため、実際にその犯罪が起こっていなくても「業務妨害」は成立しているため逮捕されてしまいます。
「冗談で書き込んだ」「本気にされると思わなかった」という言い訳はもちろん通りません。冗談であっても、犯罪は投稿した時点で予告されているため、業務妨害はその時点で発生しています。

犯罪予告ではないことは逮捕されない?


逮捕される危険性は犯罪予告だけではありません。ウソを触れ回ることでも逮捕された事例があります。

ライオン逃亡とデマ拡散 男逮捕 – BIGLOBEニュース
https://news.biglobe.ne.jp/topics/domestic/0720/82442.html

この事例では、実際に犯罪を予告しているわけではありませんが、投稿者は割り出されて偽計業務妨害で逮捕されています。

偽計業務妨害は「間接的な方法を用いて業務を妨害」することで抵触する罪です。上記の事例もウソを触れ回ったことで警察や近隣住民を混乱させ、業務や私生活を妨害したことで適用されたのだと考えられます。

逮捕以外の危険性はない?


犯罪予告やデマでなければ偽計業務妨害に抵触するような内容もそう多くはありません。

それでは、その点だけ気を付けていればいいのでしょうか。

実際はもっと気を付けるべき点はあります。
特に気を付けなければいけないのは、写真や個人を特定されることにつながる情報です。

近年では特にSNSで頻発していますが、友達の写真を掲載することや個人が特定できてしまう情報を載せてしまうことで、プライバシー侵害や肖像権侵害になる可能性があります。

個人情報はすべてみだりに公開されていい情報ではありません。それぞれが正しく管理する必要がある情報です。

それが知らぬ間に公開された場合、本人が公開した人物を特定する権利を持っています。

そのような場合、弁護士が誰が投稿したのかを照会し、最終的には裁判を開いて最悪の場合、損害賠償まで発生してしまう事態となります。




個人情報は書いてないのになんで逮捕されるの?

紹介した事例は概要のみ残ってますが、ほとんどの犯罪予告の事例では投稿者の個人情報は掲載されていません。

それなのに、犯罪予告を投稿すれば偽計業務妨害として逮捕されます。なぜでしょうか。

犯罪予告で逮捕されるケースとしては、大きく2つ分かれます。

1つは警備していた警察官に現場で逮捕される事例。この事例は、実際に警察が張り込んでいたところに犯罪予告をした犯人が来たことで逮捕される事例のため、水際で犯罪を食い止めた危険な事例です。

もう1つは投稿した情報を解析して発信者を特定する事例です。この事例は紹介したようなイタズラや具体的な場所が書かれていない場合、予告した場所に誰も来なかった場合などに対処される方法です。

掲示板に限らず、インターネットに投稿すると、目には見えない「ログ」という情報が残ります。このログはどんな端末、どこから書かれてたかが残されており、それを照会することで警察は投稿者を割り出します。

警察は捜査上、このログを掲示板の管理者より請求することができるため、投稿者が誰なのかが分かり逮捕されることになります。

まとめ


犯罪予告は冗談では済まされません。本記事であげた事例のように狙った誤字であっても逮捕される可能性があります。

犯罪予告ではなくても、他人の個人情報を投稿することで、損害賠償として高額なお金を払わざるをえなくなる危険性もあるため、投稿する内容は常に気を付けるべきです。

自由に投稿できることが大きな魅力の掲示板サイトやSNS。表向きは自由な印象を受けますが、その裏には多くの制限があります。

多くの人で賑わい話題が溢れているため、ルールを忘れてしまいそうになりますが、投稿してしまった瞬間から大問題になる可能性もあります。

その意識をもって、より安全なインターネットライフを送りましょう。

2020.02.26