内定取り消し事件から見る「リスクマネジメントの重要性」
~内定取り消し事件~
2011年、一人の男子大学生が、同じ大学に通う学生らが起こした準強姦事件に対して、ツイッターでまるでレイプを容認するような発言をし、大炎上が起こった。本名などの個人情報が公開されていき、最終的にはmixiにて内定先である、大手百貨店の情報も拡散された。世間の怒りの矛先は百貨店にも向き、内定取り消しを求める電話で抗議が殺到した。百貨店側はそのような学生を内定していないと新入社員であることを否定した上で、実質上内定取り消しという結果になった。 学生によるソーシャルメディア使用に潜むリスクを、企業、大学の双方が再認識するきっかけとなった事件である。
事件概要
事の発端はこの男子学生とは別の立教大生がOLを集団レイプし逮捕されたという事件である。大学生と友人のアルバイトが一人の女性が泥酔して寝込んだところを男性二人が襲った、というもの。 この事件に対して、今回の当事者である大学生が犯罪を擁護し、さらに一般的に女性を批判する内容をツイートした。このツイートが深いであるとネットでは大騒動になり、ネットユーザーは彼のミクシィの特定をいとも簡単に成し遂げたのである。プロフィールに内定先である大手百貨店が書いてあったら、百貨店への連絡が殺到した。百貨店側は内定しているかどうかは肯定・否定は全くせず、「そのような名前の学生は来年入社予定ではない」とだけ綴った。 したがって、実質内定取り消しになったのである。
企業の所属社員などに対するネットリテラシー
今回のケースは、企業の社員教育ではなく、入社前の内定者です。リスクマネジメントの面で、社員へのネットリテラシーの指導を行うことはありますが、内定学生への規制することまで意識されております企業はどれほどいるのでしょうか。今回の事件をきっかけに、内定者に対して、何らかのガイドラインや指導を設けることは間違いないでしょう。 もう1点、今回の事件で特徴的なのは、犯罪事件を起こしている張本人ではない、第三者が軽率な投稿でここまで追い込まれることです。SNSもはじめツイッターの投稿から始まり、mixiまでたどり着くのですから、公開する情報としない情報を区別することが大切になってくるでしょう。 企業様、個人様でmixiについてお困りでしたら、是非お問合せください。 対策の対応などさせていただきます。
2016.09.06